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安全にデータを長期保存する方法は2つ!データ保存の注意点も解説

「データを『長期保存』するベストな方法は何だろう?」
あなたは、保有しているデータを保存する方法を知りたいのではないでしょうか。
なかには、以下のようなニーズをもっている方もいるかもしれませんね。

データ保存に関する悩み
・データの「漏洩リスク」が低い保存方法方が知りたい
・データの「破損リスク」が低い保存方法が知りたい
・データの「ハッキングリスク」が低い保存方法が知りたい
・データの「紛失リスク」が低い保存方法が知りたい

結論をいえば、データを長期保存するベストな方法は、以下の通りです。
2つのポイントを押さえることで、データの長期保存が可能となります。

データを長期保存するベストな方法
●以下、いずれかのデータ保存方法を取り入れる
・オンラインストレージ
・M-DISC・磁気テープ(LTO)

●「3-2-1ルール」を取り入れる
データは「3ヵ所」に「2種類以上の方法」で保存し、そのうち1ヵ所は遠隔地で保存する

例:
■保存場所①オフィス内:
HDD(ハードディスク)/磁気テープ(LTO)

■保存場所②クラウド上:
オンラインストレージ

「3-2-1ルール」を用いたデータの保存方法例
2種類以上/3ヵ所で保存
(そのうち1ヵ所は遠隔地で保存)
■保存場所①:オフィス内
・HDD(ハードディスク)
・磁気テープ(LTO)

■保存場所②:クラウド上
・オンラインストレージ

記事を読まないと、リスクの高いデータの保存方法を選んで、長期保存に失敗してしまうこともありますから、注意が必要です。

「データを長期保存できる方法を知りたい」
「リスク回避できる安全なデータ保存方法が知りたい」
「データの保存で失敗したくない」

といった思いがある方は、本記事をチェックしてみてください。
それでは早速、みていきましょう。

1. データを長期保存する方法3選「特徴・メリット・注意点」を解説

データを長期保存する方法3選「特徴・メリット・注意点」を解説

バックアップの専門家であるArcserveが「データを長期保存する方法」を厳選してご紹介します。

まず大前提として、皆さんも一般的に利用されている「HDD(ハードディスク/SSD/SDカード/USBメモリ)」などのデータ保存方法は、長期保存に適しません。

なぜならば、衝撃によってデータが吹っ飛んだり、一定期間、データを保存しておくなかで、データが消失したりするリスクがあるからです。

データの長期保存に向かない保存方法4つ

HDD(ハードディスク)

■衝撃に弱い
手軽に大容量のデータを保存できるが、衝撃に弱いため、データが消失するリスクがある。耐用年数も5年程度。

SSD(ソリッドステートドライブ)

■長時間の放置で「データの劣化」が起こる
落下や衝撃に強いが、長期間データを保存したまま放置するとデータが消失することがある。耐用年数も5年程度。

SDカード/microSDカード

■長時間の放置で「データの劣化」が起こる
小型で持ち運びに適しているが、静電気によってデータが破損したり、長時間データを保存しまま放置するとでデータが消失することがある。耐用年数は5~10年。

USBスティック

■長時間の放置で「データの劣化」が起こる
小型で持ち運びに適しているが、メディアの劣化により、データが消失することがある。耐用年数は5~10年。

上記のようなリスクがないデータの保存方法としておすすめなのが、以下の3つです。

安全にデータを長期保存する方法3選「特徴・メリット・注意点」を解説
・オンラインストレージ
・M-DISC
・磁気テープ(LTO)

それぞれの「特徴・メリット・注意点・こんな人におすすめ・おすすめしない人」を詳しく解説します。
「自社に合ったデータの保存方法が知りたい」という方は、チェックしてみてください。

長期保存に適したデータの保存方法・比較一覧表
オンラインストレージM-DISC磁気テープ
保存期間サービスが存続する限り永久100年以上30年~50年
データ漏洩リスクの低さ
ウイルス感染リスクの低さ
物理的な破損リスクの低さ
扱いやすさ◎(ネット環境下でどこからでもアクセス可能)〇(光学ドライブが必要)×(LTOドライブが必要/ランダムアクセスできない)
価格の安さ
「100GB」換算での相場価格1200円/月額(2000GBまで同額)※参考:Dropbox1万4000円/買い切り222円/買い切り(「LTO-9」における換算)
こんな人におすすめ!・データを複数人で共同編集したい方・災害などによる破損リスクに備えたい方・耐衝撃性に優れているデータの保存方法を選びたい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方・大量のデータを安価に長期保存したい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方

一つずつ、みていきましょう。

1-1. オンラインストレージ

オンラインストレージの特徴
オンラインストレージとは、インターネット上にある保管先にデータを保存する方法のことです。別名「クラウドストレージ」や「ネットストレージ」とも呼ばれています。

あなたのパソコンが、インターネットがつながっている状態で、データの保管されているURLにアクセスできれば、いつでもどこからでも、データを出し入れできます。これが、オンラインストレージの最大の特徴です。

クラウドストレージ側で物理的にデータが破損するリスクがほぼないため、データの長期保存に適しています。

保存できるデータの形式にも、制限はありません。写真・画像(jpeg/png)、動画、LINEのデータ、スマホのデータ、メールのデータ、ipadのデータなどプライベート関連のデータはもとより、Word、Excel、Powerpoint、aiデータなど、仕事で使うさまざまなデータを保存できます。

代表的な「オンラインストレージ」を紹介!

ブランド/会社名Dropbox(ドロップボックス)
商品名Dropbox(ドロップボックス)
参考価格1200円/月額(2000GBまで同額)
参考URL参考URLはこちら
特徴・無料プランは2GBまでのデータ保存が可能

・ファイルのグループ共有が可能

・消去したデータも30日間保存されるため「復元」が可能

●オンラインストレージを利用するメリット

オンラインストレージを利用するメリット
①複数人で同時にデータの編集が可能

②災害が起きてもデータが破損しない

①複数人で同時にデータの編集が可能

オンラインストレージの嬉しいメリットは、インターネット環境さえあれば、複数人でデータの編集が可能な点です。

データが格納されているURLを知っていれば、誰でもアクセス可能なため「業務効率化を高めたい」といった場合には重宝するデータ保存方法でしょう。

②災害が起きてもデータが破損しない

オンラインストレージのデータは、災害対策がされているデータセンターに格納されているサーバにあるため、災害などによるデータの物理的な破損を避けられます。

「物理的なダメージからデータを守りたい」といった場合には、オンラインストレージがよいでしょう。

●オンラインストレージを利用する注意点

オンラインストレージを利用する際の注意点
①ハッキングリスクを「ゼロ」にできない

②ごく稀にデータの「消失事故」が起こる

①ハッキングリスクを「ゼロ」にできない

オンラインストレージを提供する会社は、堅牢なセキュリティ対策を講じていますが、インターネットにつながっている以上、ハッキングリスクを「ゼロ」にすることはできません。

「データ漏洩リスクを限りなくゼロにしたい」という場合、ディスクにデータを焼くなど、物理的なデータ保存方法も検討する必要があるでしょう。

②ごく稀にデータの「消失事故」が起こる

2009年に、アメリカのクラウドサービスがシステム障害を起こし、ユーザーのデータが消失する事故が発生しました。

このような事件が発生することは非常に稀であり、通常ではありえないことですが、人的ミスによるデータ消失を100%防ぐことはむずかしいものです。

そのため、オンラインストレージでデータを保存するだけでなく、光学ディスクや磁気テープ(LTO)でも焼いておく、HDD(ハードディスク)でも保存しておくなど、オンラインストレージ頼みにするのではなく「バックアップ保存先」も確保するのが望ましいといえるでしょう。

オンラインストレージはこんな人におすすめ!
・データを複数人で共同編集したい方

・災害などによる破損リスクに備えたい方

オンラインストレージをおすすめしないのはこんな人!
・ハッキングやウイルス感染リスクが「ゼロ」のデータ保存方法を探している方

1-2. M-DISC

M-DISCの特徴
M-DISCとは、光学ディスク(別名:光ディスク)の一種で、ディスク表面にレーザー光線を照射してデータを記録するメディアのことです。

ドキュメント・画像・音楽など、さまざまなデータを保存できます。

光学ディスクそのものは、円盤のかたちをしており、もっとも一般に普及しているデータ保存方法です。皆さんもご覧になったことが1度はあるかと思います。
光学ディスクのなかでも「M-DISC」は100年以上保存できるといわれているため、データの長期保存に最適な保存媒体です。データを長期保存したい場合には「M-DISC」を選びましょう。

<際立った魅力>
一般的な光学ディスク(DVDやブルーレイディスク等)よりも耐久性が高い光学ディスク。無機系の材料を使用することで極限まで耐久性を高めているのが最大の特徴。光・熱・温度の変化などによる損傷が置きづらいため、100年以上、保存できるといわれている。

<規格>
M‐DISC仕様の「DVD-R」や「BD-R」などがある。保存したいデータ容量に応じて適切な媒体を選びましょう。

<データ容量の大きさ>
(動画など大容量データ)ブルーレイディスク(BD)> DVD > CD(音楽など少量データ)

代表的な「M-DISC」の商品を紹介!

ブランド/会社名バーベイタムジャパン(Verbatim Japan)
商品名DBR100YMDP5V1
参考価格1万2400円
参考URL参考URLはこちら
特徴・100GB×5パックの大容量(合計500GB)

・キズ・ホコリ・指紋・汚れに強い「ハードコート」加工により、データ破損が起こりにくい

・「100GB」のデータ保存が可能。ブルーレイディスク(25GB)4枚分のデータ保存が可能なため「省スペース」

●M-DISCを利用するメリット

M-DISCを利用するメリット
①耐衝撃性に優れている

②データ漏洩リスクが低い

①耐衝撃性に優れている

落下したりすることでデータが破損することがあるHDDやSSDなどに比べると、M-DISCは耐衝撃性に優れている点が魅力といえます。

M-DISCの場合、データの読み書きを行うドライブと、記憶媒体である光学ディスクが別です。

そのため、万が一ドライブが壊れてしまったとしても、光学ディスクを故意に傷つけたりしなければ、データの読み取りができなくなるリスクがありません。

「紫外線、キズ、指紋、汚れ、高温」等に気をつける必要があるため「ディスクケースでの保存」が基本ですが、比較的、安全にデータ保存できる方法といえるでしょう。

②ウイルス感染のリスクがない

クラウドストレージと違い、データがパソコンやスマホなどのデバイスと物理的に分離しているため、ウイルスやランサムウェアの感染リスクがありません。

M-DISCそのものが盗難に合わない限り、データ漏洩のリスクが少ない点でも優れています。

ハッキングリスクが怖い場合は、業務データの保存に光学ディスクを使用するのも一つの手です。

●M-DISCを利用する際の注意点

M-DISCを利用する際の注意点
ノートパソコンの光学ドライブが壊れたらパソコンごと修理に出さなければならない

M-DISCの読み取りには「光学ドライブ」が必要となりますが、昨今では「パソコンの軽量化」や「オンラインストレージの台頭」などにより、光学ドライブが搭載されたパソコンが少ないです。

光学ドライブを内蔵しているノートパソコンもありますが「割高」ですし、M-DISCの読み取りに対応しているかについても確認が必要です。

また、万が一、光学ドライブが壊れた場合、本体ごと修理に出さなければなりません。自宅にデスクトップパソコンの予備がないような場合には、注意が必要です。

従って、光学ディスクでデータ保存をしたい場合には、外付けの光学ドライブ(M-DISC対応可なもの)を購入するのがベストです。ぜひ、覚えておきましょう。

M-DISCはこんな人におすすめ!
・耐衝撃性に優れているデータの保存方法を選びたい方

・データ漏洩やウイルス感染リスクに備えたい方

M-DISCをおすすめしないのはこんな人!
・M-DISC用の読み取りが可能な「光学ドライブ」を持っていない人

1-3. 磁気テープ(LTO)

磁気テープ(LTO)の特徴
磁気テープ(LTO/Linear Tape-Open)は、読み取り用のドライブに「データカートリッジ」を差し込んで記録するデータ保存方法です。イメージとしてはVHS(ビデオテープ)のようなものです。

磁気テープというと、昔ながらのデータ保存方法と思われる方が多いですが「耐久性が30年以上、条件によっては50年」と長寿命ながら安価な媒体であるため、現在も映像・放送業界・一般企業・病院・金融機関で活用されている信頼性の高いデータ保存方法です。

データを長期間保存したいといった場合におすすめのデータ保存方法といえるでしょう。

とりわけLTOの第三世代に当たる「LTO-3」以降、データの誤った書き換えを防止する「WORM機能」があるため、より安心して運用できる点でも支持されています。 

代表的な「磁気テープ(LTO)」の商品を紹介!

ブランド/会社名IBM
商品名‎38L7302
参考価格9488円
参考URL参考URLはこちら
特徴・3TB×5パックの大容量(合計15TB)・1TB換算で「632円」でデータの長期保存が可能(=圧倒的なコストパフォーマンスの高さが魅力)

●磁気テープ(LTO)を利用するメリット

磁気テープ(LTO)を利用する際の注意点
①データの漏洩リスクが低い

②安価に大容量のデータ保存が可能

①データの漏洩リスクが低い

M-DISCと同じく、磁気テープ(LTO)は、パソコンやスマホなどのデバイスと物理的に分離しているため、磁気テープ(LTO)そのものが盗難に合わない限り、ウイルスやランサムウェアの感染のリスクがない点で優れています。

「インターネットから物理的に遮断されたデータ保存方法がいい」「データの漏洩リスクに備えたい」といった場合には、磁気テープ(LTO)を選びましょう。

②安価に大容量のデータ保存が可能

磁気テープ(LTO)においてもっとも新しい世代である「LTO-9」の保存容量は「18TB(圧縮時:45TB)」と大容量ながら4万円~で購入可能です。

少ないデータであれば、無料のオンラインストレージでも問題ありませんが、大量のデータを安全に保存したい方にとって、重宝するデータの保存方法だといえるでしょう。

●磁気テープ(LTO)を利用する際の注意点

磁気テープ(LTO)を利用する際の注意点
ランダムアクセスができない

磁気テープ(LTO)の場合、一般的なハードディスクなどと違い、自分がアクセスしたいデータに目がけてアクセスできません。

必要なデータにアクセスするには、不要部分を飛ばさなければならないため、アクセスまでに時間がかかります。

日常使いに適さないデータ保存方法なので、磁気テープ(LTO)に加えて、オンラインストレージやHDD(ハードディスクドライブ)など、なんらかのデータ保管先を用意しておく必要があるでしょう。

磁気テープ(LTO)はこんな人におすすめ!
・大量のデータを安価に長期保存したい方

・データ漏洩やウイルス感染リスクに備えたい方

磁気テープ(LTO)をおすすめしないのはこんな人!
・HDDやオンラインストレージのように、ランダムアクセスできるデータ保存方法を求めている方

以上の通り、長期保存に向いているデータの保存方法は3つあります。
それぞれの特徴をまとめると以下の通りになります。

あなたのニーズ別に最適なデータの保存方法を選んでみてください。

長期保存に適したデータの保存方法・比較一覧表
クラウドストレージM-DISC磁気テープ
保存期間サービスが存続する限り永久100年以上30年~50年
データ漏洩リスクの低さ
ウイルス感染リスクの低さ
物理的な破損リスクの低さ
扱いやすさ◎(ネット環境下でどこからでもアクセス可能)〇(光学ドライブが必要)×(LTOドライブが必要/ランダムアクセスできない)
価格の安さ
「100GB」換算での相場価格1200円/月額(2000GBまで同額)※参考:Dropbox1万4000円/買い切り222円/買い切り(「LTO-9」における換算)
こんな人におすすめ!・データを複数人で共同編集したい方・災害などによる破損リスクに備えたい方・耐衝撃性に優れているデータの保存方法を選びたい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方・大量のデータを安価に長期保存したい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方

長期保存可能なデータの保存方法として「M-DISC」をご紹介しました。一方で、同じ光学ディスクであるCDやDVD、ブルーレイディスク(BD)などは長期保存に適さないのか、気になった方もいるのではないでしょうか。

データの保存方法としてはとても普及していることもあり、これらを利用したいという方も少なくないと思います。

結論をいえば、少なくとも10年以上、通常環境下では30年程度、条件によっては100年以上保存できるため「M-DISC以外の光学ディスクもそこそこ耐久性が高い」といえるでしょう。

「最低10~30年保存できる=長期保存できる」とみるか否かは、非常に微妙なところです。もしもあなたが、「10年保存できれば御の字」であれば、これらの保存方法を利用するのもよいと思います。

とりわけ、インターネットと接続しないデータの保存方法なため、リモートワーク中など「一時的に安全性の高いデータのバックアップ保存先を確保したい」といった場合に適した保存方法だといえます。

以下は、各光学ディスクの規格をまとめたものです。
保存したいデータ容量に応じて、必要な規格の光学ディスクを選んでみましょう。
どうしても耐久性に不安がある場合には、「ハードコート」仕上げが施されているディスクを選ぶのがおすすめです。

①CD(Compact Disc):
音楽など、700MB程度のデータ保存が可能な光学ディスク。
②DVD(Digital Versatile Disc):
動画をはじめとした「大容量のデータ」を保存する光学ディスク。
片面で4.7GBの保存が可能。
③ブルーレイディスク(BD/Blu-ray Disc):
普及している光学ディスクのなかで「もっとも大容量のデータ」を保存できる光学ディスク。
1層で25GBのデータ保存が可能。
ハイビジョン動画などを画質を落とさずに保存したい場合や重たいデータを保存したいときに最適。

2. データを長期間・安全に保存するための考え方「3-2-1ルール」を取り入れよう

データを長期間・安全に保存するための考え方「3-2-1ルール」を取り入れよう

第1章を通じて、長期保存可能なデータの保存方法についてご理解いただけたのではないかと思います。
しかし、気をつけなければならないことがあります。
それは、データの保存に「絶対安全」という手法は一つもないということです。

例えば、LTOは安全なデータの保存方法ですが、日常使いに適しませんし、オンラインストレージは非常に稀ですが、データ消失の事件が発生したことがあります。

そのため、たった1種類のデータ保存方法に依存するのではなく、日常的にアクセスするデータ保管先を確保しつつ、バックアップ用のデータ保管先をもつのが最適です。

そこで参考になるのが「3-2-1ルール」です。
「3-2-1ルール」は、CISA(米国土安全保障省)のセキュリティ組織「US-CERT」が提唱したデータのバックアップ保存に関する考え方です(出典:US-CERT「Data Backup Options」)。

1つの元データがあった場合、データは「3ヵ所」に「2種類以上の方法」で保存し、そのうち1ヵ所は遠隔地で保存しようというものです。

例えば、オフィス内でデータ保存を行う場合。
日常的には「HDD(ハードディスク)」にデータを保存し、1週間に1度の頻度で「磁気テープ(LTO)」に保存し、遠隔地での保存として「オンラインストレージ」を利用するといった具合です。

「3-2-1ルール」を用いたデータの保存方法例
2種類以上/3ヵ所で保存
(そのうち1ヵ所は遠隔地で保存)
■保存場所①:オフィス内

・HDD(ハードディスク)
・磁気テープ(LTO)

■保存場所②:クラウド上

・オンラインストレージ

「3-2-1ルール」の考えを適用してデータを保存すると、データを「安全・確実・長期間」保存できます。
HDD(ハードディスク)での保存などは一般的なので、利用している方も多いかと思いますが、「3-2-1ルール」を適用することで、データ保存の安全性・確実性に努めることが大切です。

データの保存方法について考える際に、参考にしてみてください。

3. 【さらに安全性を期したい方向け】「データ保存」を行う際の注意点

【さらに安全性を期したい方向け】「データ保存」を行う際の注意点

これまでの記事を通じて、自社に最適なデータの保存方法について、理解が深まったのではないでしょうか。

なかには「重要なデータを絶対に失いたくない!」というニーズが強い方もいるのではないかと思います。

そういった方におすすめなのは「レプリケーション」を行うことです。

レプリケーションとは、稼働中のサーバとは別に、社内の同一ネットワーク内や遠隔地に、もう1台サーバを設置し、リアルタイムにデータを複製することです。

レプリケーションを実施することで、万が一、稼働中のサーバで不具合が発生したとしても、リアルタイムにデータを複製されます。

「データをリアルタイムで確実に保存したい」

といった場合には「レプリケーション」を検討してみてはいかがでしょうか。

4. 長期間・安全・確実にデータを保存したい方は「アークサーブ」までご相談ください

第2章でお伝えしました通り、データを安全かつ確実に保存するには「バックアップ保存」が重要です。

とりわけ秘匿データや機密情報を取り扱う企業の場合、データの漏洩や紛失などは「信用問題」に響く重大なリスクですから、細心の注意を払う必要があります。

もしも貴社が、

「データのバックアップにかかる手間や時間を最小限にしたい」「万が一に備えて、データを安全かつ確実に保存したい」

といった悩みを抱えているならば「アークサーブ」までご相談ください。

アークサーブでは「イメージバックアップ」や「レプリケーション」など、法人企業さまのニーズに応じて、「長期保存」「取りこぼしのない確実性の高いデータ保存」を前提としたバックアップサービスを提供しています。

● 誰でもカンタンに“即導入”できる!イメージバックアップソフト「Arcserve UDP (Unified Data Protection)」

出典:Arcserve UDP (Unified Data Protection)

イメージバックアップとは、ハードディスク全体を「丸ごとバックアップするデータ保存方法」です。

ファイルだけでなく、OSも含めてバックアップを取れるため、万が一、ウイルス感染などでデータが消失してしまった場合にも、スピーディに業務復旧が可能です。

とりわけ、イメージバックアップソフト「Arcserve UDP (Unified Data Protection)」の場合、以下のような特徴を備えていることから、業種問わずあらゆる企業・官公庁様から圧倒的な支持を得ています。

「Arcserve UDP (Unified Data Protection)」の特徴
①バックアップ先を指定して保存するだけで、ハードディスク全体を丸ごとバックアップできる

②「磁気テープ(LTO)の交換」や」「専用サーバの設置」が一切不要なので、簡単に導入できる

③Web上で、バックアップ状況を随時チェックできる

④追記・変更された増分データのみをバックアップする「差分バックアップ」を実施するため、バックアップに時間がかからない

「データのバックアップにかかる手間や時間を最小限にしたい」
といった悩みを持っている方に、最適なバックアップソフトです。

「Arcserve UDP (Unified Data Protection)」
参考価格(ライセンス+メンテナンス1年)
10万円(税抜)

●カンタン・低価格!レプリケーションソフト「Arcserve Replication / High Availability」

出典:Arcserve Replication / High Availability

3. 【さらに安全性を期したい方向け】『データ保存』を行う際の注意点でお伝えした通り、レプリケーションは、稼働中のサーバとは別に、社内の同一ネットワーク内や遠隔地に、もう1台サーバを設置し、リアルタイムにデータを複製することです。

レプリケーションソフト「Arcserve Replication / High Availability」も、ほぼリアルタイムに、別のサーバにデータを自動的に複製保存できます。

また、専用サーバは不要なのも「Arcserve Replication / High Availability」の魅力です。

稼働中のサーバに「後付け」するだけで導入できるので、非常に簡単です。

「万が一に備えて、データを安全かつ確実に保存したい」「顧客向けのサービスをシステム障害などで停止したくない」

といった方は、お気軽にお問い合わせください。

なお、なんらかの障害が発生した時に、複製先のバックアップシステムやバックアップデータに切り替わる「ホットスタンバイ構成」になっていれば、稼働状態を維持できます。

システム構成に関するアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

「Arcserve Replication / High Availability」参考価格(パッケージ製品)9万8000円(税抜)
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10年以上にわたり、国内のWindows環境のバックアップソフトウェアで「シェアNo.1」/「顧客満足度96%」の実績がある当社だからこそ、お力になれる自信があります。

アークサーブ 購入前のお問い合わせ先
【Tel】
営業時間:平日 9:00~17:30
0120-410-116

【E-mail】
24時間365日受付中  [email protected] 

5. まとめ

いかがでしたか。
長期保存可能なデータの保存方法について、理解が深まりましたでしょうか。

最後に、本記事でお伝えした内容を整理します。

●データを長期保存する方法3選「特徴・メリット・注意点」を解説

長期保存に適したデータの保存方法・比較一覧表
クラウドストレージM-DISC磁気テープ
保存期間サービスが存続する限り永久100年以上30年~50年
データ漏洩リスクの低さ
ウイルス感染リスクの低さ
物理的な破損リスクの低さ
扱いやすさ◎(ネット環境下でどこからでもアクセス可能)〇(光学ドライブが必要)×(LTOドライブが必要/ランダムアクセスできない)
価格の安さ
「100GB」換算での相場価格1200円/月額(2000GBまで同額)※参考:Dropbox1万4000円/買い切り222円/買い切り(「LTO-9」における換算)
こんな人におすすめ!・データを複数人で共同編集したい方・災害などによる破損リスクに備えたい方・耐衝撃性に優れているデータの保存方法を選びたい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方・大量のデータを安価に長期保存したい方・データ漏洩やウイルスリスクに備えたい方

●ベストなデータの保存方法は「3-2-1ルール」の適用!

1つの元データがあった場合、データは「3ヵ所」に「2種類以上の方法」で保存し、そのうち1ヵ所は遠隔地で保存すること

例えば、オフィス内でデータ保存を行う場合。
日常的には「HDD(ハードディスク)」にデータを保存し、1週間に1度の頻度で「磁気テープ(LTO)」に保存し、遠隔地での保存として「オンラインストレージ」を利用することが考えられる

「3-2-1ルール」を用いたデータの保存方法例
2種類以上/3ヵ所で保存(そのうち1ヵ所は遠隔地で保存)■保存場所
①:オフィス内
・HDD(ハードディスク)
・磁気テープ(LTO)■保存場所

②:クラウド上
・オンラインストレージ

●【さらに安全性を期したい方向け】「データ保存」を行う際の注意点

・レプリケーションを行う

本記事が、データの保存方法について、知りたい方のお力になれましたら幸いです。

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