バックアップの必要性とは?|バックアップしないリスクと失敗事例を解説

「バックアップってそれほど重要なものなの…?」
「バックアップって必要ある?」
と感じていませんか? 

バックアップは企業において、必要不可欠なものです。
なぜなら、以下の要因でデータは壊れたり、消失してしまう可能性があるからです。

  • 人的ミス
  • ウイルス感染
  • 災害
  • 犯罪
  • ハードウェア障害
  • ソフトウェア障害

これらの要因は、確実に100%防ぐことは不可能であるため、万が一に備えて、バックアップを取っておく必要があるのです。

 さらに、もしもバックアップを取らないで、自社の重要なデータが消失してしまった場合、以下のようなリスクがあります。

  • 営業活動が停止する可能性がある
  • 社会的信頼を失う可能性がある
  • 復旧までにコストがかかる

 そのため、安定的にビジネスを継続したいと考えている企業にとって、バックアップを取らないという選択肢はないでしょう。

 ただしバックアップが必須であることを理解するだけでなく、バックアップの正しい方法やそのポイントを理解しておかないと、万が一、災害や犯罪、障害などが発生したときに、すべてのデータが消失してしまうリスクがあります。その結果、先にも述べたように、営業活動が再開できなくなり、社会的信頼を失うなど、企業にとって最悪の状況が実際に起こるかもしれないのです。

そこで本記事では、以下の内容をお伝えしていきます。 

▼本記事の内容 

  • バックアップが必要になる6つの要因
  • バックアップの必要性がわかる3つのリスク
  • 不十分なバックアップによって企業が危機に陥った2つの事例
  • バックアップを実行するための3ステップ
  • バックアップをする際のポイント

 この記事を読むことで、バックアップの必要性が理解できるだけでなく、バックアップの方法やバックアップに適したツール、バックアップを確実に行うためのポイントなどを知って実行できます。

 ぜひ最後までお読みください。

1. バックアップが必要になる6つの要因

バックアップが必要になる6つの要因

バックアップが必要であると言われるのは、なぜでしょうか。
それは、以下のようにさまざまな要因によって、企業の保持するデータが破損・消失する可能性があるからです。

▼データが破損・消失するさまざまな要因 ◆人的ミス

  • まちがえて重要なデータのファイルを削除してしまった
  • まちがえて上書き保存してしまい、以前のデータが失われてしまった

など。

◆ウイルス感染

  • メールを開けたらウイルスに感染してしまい、重要なデータが消えてしまった

など。

◆災害

  • 地震によってサーバーのディスクが破損してしまい、データが消失してしまった
  • 火災によってサーバーのディスクが破損してしまい、データが消失してしまった
  • 結露によってサーバーのディスクが破損してしまい、データが消失してしまった

など

◆犯罪

  • 何者かの改ざん行為によってデータが改ざんされてしまった
  • 社外からの悪意を持ったアクセスによって(サイバー攻撃)、データが消失してしまった

など

◆ハードウェア障害:サーバーを構成するパーツが故障すること

  • 経年劣化によってサーバーが故障してしまったため、データが消失
  • サーバーのディスクに物をぶつけてしまい、故障してしまったためデータが消失

など

◆ソフトウェア障害:ソフトウェア内部で発生する問題のこと

  • バグが発生して突然データが消えてしまった
  • 社内で使用していた他ソフトとの相性が悪く、ソフトウェアが故障して、データが消えてしまった

など

このように、データが破損・消失してしまうような要因はたくさんあります。
そして、これらの要因を100%防ぐことは不可能です。
そのため、企業にとって重要なデータを失わないためにも、バックアップは必要不可欠なのです。 

次章では、バックアップを取らないでデータを失ってしまった場合に、どのような事態が発生するのかをくわしく解説します。

2.バックアップの必要性がわかる3つのリスク

データが破損・消失してしまう要因を防ぐことは100%不可能であることをお伝えしましたが、もしもバックアップをしないでデータが失われてしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。

それは以下の3つです。バックアップの必要性がわかる3つのリスク

バックアップをしないでデータを消失させてしまった場合のリスクを知っておくことで、よりバックアップの必要性を理解することができます。

それでは、それぞれくわしく見ていきましょう。

2-1.営業活動が停止する可能性がある

バックアップをしない場合のリスク1つめは、「営業活動が停止する可能性がある」ことです。

バックアップをしないでデータが破損・消失してしまった場合、そのデータ次第では、企業の営業活動が停止してしまうリスクがあるのです。

近年、企業が管理するサーバーでは、

  • 社内資料のファイル共有
  • 「会計」「在庫管理」などの業務システム
  • メールの送受信データ
  • 生産管理情報
  • 営業支援ツール
  • ECサイト
  • 顧客情報
  • 社内用コミュニケーションツール

など、多岐にわたる情報やシステム、ツールを保存、運用しています。

このように企業の営業には必要不可欠なデータを保持しているため、それらのデータが消失してしまうということは、業務停止に直結しているのです。

 たとえば、ファッションの通販ECサイトを営んでいるA社が、一切バックアップを取っていなかった場合を考えてみましょう。

火災によってサーバー自体が破損し、データが消失してしまった場合、サーバー内に保持し運用していた以下のデータが失われ、業務停止は避けられません。

  • 「在庫管理・受発注管理」「会計」などの業務システム
  • 顧客とのメールの送受信データ
  • 服やカバンを仕入れる取引先とのメールの送受信データ
  • ECサイトの管理
  • 顧客情報

このような状況になってしまった場合、顧客の個人情報や注文情報を消失してしまうことになり、顧客に対して連絡が取れなくなくなってしまうため、業務を正常化するのは困難になってしまいます。

一方で、もしもA社がバックアップをしていれば、上記のデータが消えてしまっても、別のメディアにデータが保持されているので営業活動を停止しなくてすむでしょう。

したがって、営業活動をつづけるうえで必要な重要情報を保持しているデータのバックアップは、もしものトラブルに備えてとっておいたほうがいいでしょう。

2-2.社会的信頼を失う可能性がある

バックアップをしない場合のリスク2つめは「社会的信頼を失う可能性がある」という点です。

 

バックアップをしないで企業活動を行っていた場合、トラブルによって保持していた重要な情報が消失してしまうと、

  • 顧客情報
  • メールによる取引先との「見積書」「契約書」「受発注の書類」などの重要データ
  • 取引先との連携システム

なども消失してしまう可能性があります。

すると、取引先に対しては取引業務が停止し、顧客に対してはサービスの提供がストップしてしまうため、多大なる影響を及ぼしてしまいます。

その結果、取引先や顧客からは「データの保全・管理の仕方がずさんで、信頼できない」と企業イメージは下がり、顧客離れや取引停止になってしまうリスクがあります。

このようにバックアップを取っておかないと、もしものときに社会的信頼を失ってしまいかねないのです。

たとえば食品メーカーB社がバックアップを取っていなかった場合を考えてみましょう。

サーバーがソフトウェア障害を起こし、内部のデータがすべて消失してしまった場合、バックアップを取っていないので、保持していたデータを失うことになります。

そして、

  • 取引先との連携システム
  • C社、D社、E社との受発注の書類

などが完全に消失してしまったことになるので、取引先であるスーパーのC社、D社、E社との取引は完全に停止してしまいます。

スーパーC社、D社、E社がそれぞれA社から購入していた食品は仕入れられず、スーパー各社は困ってしまいますよね。

取引が完全停止してしまい、データのバックアップもないと、復旧の見込みが立たず、スーパーC社、D社、E社から「データの管理が甘すぎる。大切な取引データをずさんに管理していたなんて信用できない」と信頼を失ってしまいます。

そのため、今後ビジネスを安定して継続していくためにも、バックアップは必須といえるでしょう。

2-3.復旧までにコストがかかる

バックアップをしない場合のリスク3つめは「復旧までにコストがかかる」という点です。
たとえばバックアップをしておらず、障害などでデータが破損してしまった場合、

  • 消えた資料を再作成する
  • 消えてしまったデータの再登録
  • 再度、取引先に契約書を書いてもらう

など、多大なる時間的コストを使うことになります。

また取引先へ大きな影響を出してしまい、補償が必要になる場合、その額は決して安くはないでしょう。取引先への補償として、大きな経済的コストを支払わなければならないのです。

さらには業務が停止してしまっていると、停止する時間が長くなるほど、収益を得る機会を損失していくのです。

バックアップをしておらず、トラブルが発生してデータが消えてしまった場合、すぐ復旧できず時間的、経済的コストを支払わなければならないだけでなく、利益を上げる機会損失まで発生してしまうのです。

3.不十分なバックアップによって企業が危機に陥った2つの事例

不十分なバックアップによって企業が危機に陥った2つの事例

バックアップを取らないリスクについて、よりイメージできるように「不十分なバックアップによって企業が危機に陥った事例」をご紹介します。

バックアップ不十分であることがいかにリスクの高いことであるか、実際の事例を見ながら理解しましょう。

3-1.ベンチャー系中小企業C社の事例

1つめはベンチャー系中小企業C社の事例です。

C社はクラウドサービスの1つであるレンタルサーバーを契約し、業務に必要な重要データは、そのレンタルサーバーに保存していました。

ある日、C社がレンタルサーバーに接続できないという事態が発生し、サービス事業者へ連絡すると、何らかの障害が発生し利用できないとのことでした。

さらにしばらくすると、レンタルサーバー内にあった業務に必要な重要データが消えてしまい、サービス事業者からは「復旧は不可能」との連絡が入りました。

業務に必要な重要データは、このレンタルサーバーにしか保存しておらず、バックアップを取っていなかったため、業務は停止し、ただ途方に暮れるしかありませんでした。

バックアップを取らないと、このように業務が停止してしまい、取引先や顧客へ多大なる迷惑をかけ、利益を上げる機会も失われていきます。

バックアップを取っていないことによって、大損害を被ることがわかりますね。

3-2.音楽SNSであるMySpaceの事例

2つめは、音楽SNSの「MySpace」の事例です。

2003年からサービスを開始し、一時期は「最強のSNS」とさえ呼ばれてYouTubeやFacebookと競合していた音楽SNSの「MySpace」というサービスがあります。
世界中のアーティストから5,000万曲を超えるMP3データがアップロードされていました。
しかし2019年、サーバー移行時にトラブルが発生し、その5,000万曲のデータのほとんどが消えてしまったのです。

MySpaceはバックアップを一切取っていなかったため、失われた音楽データの復旧は不可能。
ユーザーからは失望の声が多く、企業イメージは大きく下がってしまいました。

バックアップを取らないと、このようにユーザー・顧客からの信頼を失い、企業イメージが下がってしまうので、今後のビジネス展開が苦しくなってしまいます。

バックアップは必ず取っておきましょう。

4.バックアップを実行するための3ステップ

バックアップの必要性や、バックアップをしない場合のリスクを理解したところで、具体的なバックアップ方法を3ステップでご紹介します。

バックアップをする際には、ただ「バックアップ先のメディアを決めて実行すればいい」というわけではありません。

以下の手順でバックアップを行うことで、万が一データの保存先サーバーにトラブルが発生し、すべてのデータが消えてしまっても、安心して復旧を行えます。 3ステップ バックアップをする方法

それでは1ステップずつ見ていきましょう。

4-1.【ステップ①】バックアップ形式を決める

まずはバックアップする形式を決めましょう。

具体的には以下の2つからバックアップする形式を決めます。

バックアップを取りたい自社のデータは、どちらの形式が向いているのか、メリットデメリットなどを参考にして選ぶようにしましょう。

▼2つのバックアップ形式 

  • ファイルバックアップ
  • イメージバックアップ

4-1-1.ファイルバックアップ

ファイルバックアップ

ファイルバックアップでは、ファイル単位でバックアップを行います。

重要だと思われるファイルやアプリケーションなどをバックアップ先のメディアにコピーして保存しておくというものです。

万が一、障害が発生し元サーバーのデータが消えてしまった場合は、バックアップを取っていたファイルやアプリケーションの復元が可能になっています。

 ファイルバックアップ
復元対象ファイルのみ
バックアップ時間速い
復旧に必要な時間半日〜1日
復旧に必要なコスト高い
メリット
  • バックアップしたいファイルや、戻したいファイルを都度選択できる
  • 異なるスペックやOSの機器への復元が可能
デメリット
  • 環境まるごと復元できない
  • バックアップ対象を選ぶ手間が発生する
向いているケース
  • 特定のファイル単位で復元が必要になることが多い

4-1-2.イメージバックアップ

イメージバックアップ

イメージバックアップは、サーバーなどに保存されているデータをまるごとバックアップするというもの。

ファイルやアプリケーションのみならず、システムやOSをまるごと複製して、別のメディアやサーバーに保存しておきます。

もしも障害が発生して保持していたシステムも含めてすべて消失してしまったとしても、イメージバックアップを取っていれば、直前のバックアップ時のデータを、システムやOSの環境まるごと復元が可能です。

 イメージバックアップ
復元対象OS、データを含むディスク全体
バックアップ時間遅い
復旧に必要な時間〜数十分
復旧に必要なコスト安い
メリット
  • OS、システム、設定をまるごとバックアップ・復元できる
  • バックアップ対象を選ぶ手間がない
  • 個別のファイルのみ復元も可能
デメリット
  • OSやシステム、設定などを復元するには同じOSが必要
向いているケース
  • 再設定な面倒なシステムやOSを使用している
  • 消失すると業務停止に陥るほど重要なシステムやアプリケーションのバックアップを取りたい

4-2.【ステップ②】バックアップの種類を決める

次にバックアップの種類を決めましょう。

バックアップの種類には以下の3つがあります。

▼バックアップの種類 

  • フルバックアップ
  • 増分バックアップ
  • 差分バックアップ

それぞれ見ていきましょう。

4-2-1.フルバックアップ

フルバックアップ

1つめは、「フルバックアップ」です。
これは、バックアップ対象のデータすべてをバックアップすることです。 

初回バックアップの際や、週に1回程度でフルバックアップを行うのが一般的ですが、上記の図のように初回バックアップ以降も、対象データをすべてバックアップしつづけたい場合は、毎回フルバックアップを行います。

ただし、フルバックアップは毎回行うと、バックアップ先の容量を非常に圧迫してしまいます。

そのため、初回フルバックアップを実行したあとは、このあと解説する「差分バックアップ」もしくは「増分バックアップ」と組み合わせ、週に1回の頻度でフルバックアップを行うのが望ましいでしょう。

ちなみに、たとえば上記の図のように、9月1日〜9月4日まで毎日フルバックアップを行ったとして、9月5日の早朝に自社のサーバーが故障して元のデータがすべて消失し、9月4日時点の全データを復元したい場合には、9月4日にフルバックアップした80GBのデータを復元すれば、簡単にリストアできます。

 フルバックアップ
メリット
  • 毎回フルバックアップしているため、復元の際は直近のフルバックアップしたデータを復元すればいいので簡単にリストアできる
デメリット
  • フルバックアップを続けると、バックアップ先の容量が圧倒的に不足する
  • バックアップ対象のデータ量が多いとバックアップに時間がかかる
向いているケース
  • バックアップに時間がかかっても、データの復元・復旧作業を簡単にしたい
  • データ容量はいくらでも用意できる

4-2-2.差分バックアップ

差分バックアップ

2つめは「差分バックアップ」です。

差分バックアップとは、初回にフルバックアップを行い、2回目以降は初回フルバックアップから変更・追加のあったデータを毎回バックアップすることです。

たとえば上記の図の場合、9月1日に初回フルバックアップを行ったあと、9月2日は初回から5GB、9月3日は10GB、9月4日は15GBの変更・追加データがあったため、初回フルバックアップからの差分をバックアップしています。

もし9月5日の早朝に自社のサーバーが故障して元のデータがすべて消失してしまい、9月4日時点の全データを復元したい場合には、初回バックアップの50GBと、9月4日に差分バックアップした15GBを合わせることで、復元が可能です。

 差分バックアップ
メリット
  • 初回フルバックアップと差分バックアップの2つのデータをつなぎ合わせて復元すればいいので、増分バックアップと比べて短時間で復元ができる
  • 「初回フルバックアップデータ」「差分データ」の2つのデータのみなので、管理が楽
デメリット
  • フルバックアップからの変更や追加が多くなると、バックアップデータの量が増え、差分バックアップの時間が増える
  • 差分バックアップデータは累積で増えるため、差分データが増えれば増えるほどバックアップ先の容量を圧迫する可能性がある
向いているケース
  • 管理が楽であるため、手動でバックアップを行っている場合に向いている。後述の「増分バックアップ」を手動で行うと、累積したバックアップデータの管理が煩雑になるうえに、人的ミスで1回分のバックアップが失われただけでそれ以降のデータを復元できなくなってしまう可能性がある

4-2-3.増分バックアップ

増分バックアップ

3つめは「増分バックアップ」です。

増分バックアップとは、初回にフルバックアップを行い、2回目以降は前回行われたバックアップから変更・追加したデータだけをバックアップすることです。

たとえば上記の図の場合、9月1日に初回フルバックアップを行ったあと、2回目以降は変更や追加されたデータが毎日5GBずつあったため、その変更・追加されたデータのみバックアップを取っています。

もし9月5日の早朝に自社のサーバーが故障して元のデータがすべて消失してしまい、9月4日時点の全データを復元したい場合には、初回バックアップの50GBと、初回以降に増分バックアップしたデータを合わせることで、復元が可能です。

 増分バックアップ
メリット
  • 1回あたりのバックアップ容量を少なくすることが可能
  • バックアップを重ねても、フルバックアップや差分バックアップよりもバックアップ先の容量を圧迫しない
デメリット
  • 復元作業の際、フルバックアップと最新データまでのすべて増分バックアップデータをつなぎ合わせる必要があるため、手間と時間がかかる
向いているケース
  • クラウドストレージなどでバックアップや復元を自動化できる場合。バックアップや復元が自動化されていれば、戻したい時点の日付を選択するだけになる
  • バックアップ回数が増えても容量を圧迫しにくいので、1日1回以上バックアップを取る場合に向いている

4-3.【ステップ③】バックアップ先を決める

そして最後にバックアップ先を決定します。
企業のデータをバックアップする場合のバックアップ先には主に以下の3つがあります。

▼企業の主なバックアップ先 

  • 外付けHDD
  • NAS
  • クラウドストレージ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4-3-1.外付けHDD

まず1つめのバックアップ先の選択肢として、外付けHDDがあります。
外付けHDDとは、パソコンの外に設置してUSBケーブルで接続して使用する外部記憶メディアです。 

 外付けHDD
容量500GB〜72TB
コスト5,000円〜83万円
メリット
  • 大容量のものでも比較的安価に導入できる
  • データ転送が高速である
  • 設定方法はUSB接続のみ
デメリット
  • 複数台のパソコンでデータを共有できない
  • データのバックアップは手動
  • データ復旧の難易度が高い
向いているケース
  • 1台のパソコンのバックアップを取りたい場合
  • バックアップは手動で行いたい場合
  • 小規模の企業(従業員5人以下)

 

▼おすすめの法人向け外付けHDD  

◆法人向け4Bay RAID HDD / ELD-4Bシリーズ / ELECOM

◆法人向けRAID5対応 USB3.1外付けHDD(HD-QHAU3/R5シリーズ) / バッファロー

出典:https://www.buffalo.jp/product/detail/hd-qha72u3_r5.html

「高温状態」「HDD故障」「HDD交換推奨」など、HDDやファンの状態をLEDとブザー音でお知らせしてくれます。また、法人向けに最大容量72TBまで用意されているのが魅力です。

容量は「8TB」「12TB」「16TB」「32TB」「48TB」「72TB」のラインナップが展開されています。

◆法人向け4Bay RAID HDD / ELD-4Bシリーズ / ELECOM
出典:https://www.elecom.co.jp/products/ELD-4B120UBK.html 

持ち運びしやすいようにハンドルがついており、さらに耐衝撃バンパーを備えているので万が一物にぶつけてしまっても安心です。また、HDDやファンに障害が発生したときに、ブザーとLEDとでお知らせしてくれます。容量は「12TB」「16TB」のラインナップがあります。

4-3-2.NAS

2つめのバックアップ先の選択肢は、NASです。
NAS(Network Attached Storage)とは、LAN上に接続できるハードディスクのことです。 

外付けHDDでは、PCと1対1で直接USB接続をして、データをバックアップしますが、NASではLANに接続するため、PC複数台との接続が可能になっています。そのため、同時に2台以上のPCから同時にアクセスできます。

 NAS
容量1TB〜192TB
コスト1万円〜290万円
メリット
  • 一箇所に設置しておけばどこからでもアクセスができる
  • 複数台のPCやスマホ、タブレットからアクセスできる
  • データのバックアップが自動で行える
  • データ復旧に強い
デメリット
  • 初期設定が必要
  • 外付けHDDより高価
向いているケース
  • 複数台のPCからバックアップを取得したい場合
  • バックアップは自動で行いたい場合
  • 中小規模の企業(従業員100〜300人以下)

 

▼おすすめの法人向けNAS

◆TS5610DNシリーズ / バッファロー
出典:https://www.buffalo.jp/product/detail/ts5610dn3606.html

 NASシステム用に設計されたNASの専用のHDDを挿入できるので、故障のリスクが低く、商品寿命が長くなっているという点は魅了です。さらに、バッファローのリモート管理サービスである「キキNavi」によって、遠隔地からNASを監視したり、メンテナンス用の簡易操作ができるようになっています。
容量は「18TB」「24TB」「18TB」があります。

◆NASHDL-XRシリーズ / I・O DATA
出典:https://www.iodata.jp/product/nas/general/hdl-xr/

HDL-XRシリーズを2台使用してメイン機のデータが更新された場合に自動的に予備機にデータをコピーして、常に同じ状態にしておく機能があるため、リスク分散できます。また、ハードディスクの状況を自動的にメールで通知してくれるので、バックアップ結果や空き容量、ディスクドライブのエラーなどを常に知っておくことが可能です。
容量は「2TB」「4TB」「6TB」「8TB」「12TB」があります。

4-3-3.クラウドストレージ

3つめのバックアップ先はクラウドストレージです。

クラウドストレージとは、社内にデータ保存用の外部記憶メディアを導入しなくても、Web上にデータが保存できる、保管場所のことです。
適切なアクセス許可を与えられた人だけがアクセスできるようになっています。

 クラウドストレージ
容量2GB〜無制限
コスト【人数に応じて課金されるユーザー課金タイプ】月額540円/人〜月額1,800円/人 【あらかじめ定めたデータ容量で課金されるデータ容量課金タイプ】

  • 月額7,600円(200GB・ユーザー数無制限)
  • 月額25,000円(5GB・ユーザー数無制限)
  • 月額30,000円(500GB・ユーザー数無制限)

など

メリット
  • どこからでもアクセスができる
  • ファイル共有・共同編集しやすい
  • 複数台のPCやスマホ、タブレットからアクセスできる
  • HDDやNASのように管理や運用は不要
  • サービス提供会社がバージョンアップやメンテナンスをしてくれる
  • 容量の拡張性が高い
  • バックアップを自動で行える
デメリット
  • オンライン上でデータを保管し複数人で情報共有するため、サービス提供会社のセキュリティ対策次第では情報漏えいやサイバー攻撃などのリスクがある
  • クラウドストレージへアクセスするためのパスワードの管理は厳重に行う必要がある
  • 障害発生時に、自社では復旧作業ができない
向いているケース
  • 複数台のPCからバックアップを取得したい場合
  • バックアップは自動で行いたい場合
  • HDDやNASのように管理や運用・メンテナンスをするのを避けたい場合
  • 容量の拡張をする可能性がある場合
  • 大規模企業〜中小規模の企業すべて

▼おすすめの法人向けクラウドストレージ

◆Businessプラン / Dropbox 
出典:https://www.dropbox.com/ 

2段階認証やログ監視機能、データん暗号化など、セキュリティが強化されており安心して利用できるクラウドストレージです。

ビジネスプランには以下の3つがあります。

  • Standard:1,250円/月 5TB
  • Advanced:2,000円/月 必要に応じて容量を追加可能
  • Enterprise:要問い合わせ 必要に応じて容量を追加可能

◆One Drive/ Microsoft 
出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/onedrive/onedrive-for-business

Windows10やMicrosoft Officeとシームレスに連携してくれます。
また、ファイルを誤って削除してしまったときや、悪意のある攻撃を受けたとき、ファイルの回復が簡単にできるという点も魅力的ですね。

5. バックアップをする際には「3・2・1 バックアップルール」を適用しよう

3・2・1バックアップルールバックアップをする際には、あるルールを適用することで、より確実にデータを保持・いつでも復元可能にしておくことができます。

そのあるルールとは、「3・2・1 バックアップルール」です。

このルールを適用することで、保存した外部記憶メディアに不具合が生じたり、バックアップファイルごとウイルスによって攻撃や抹消されてしまったり、災害などによって外部記憶メディアに被害が出てしまっても、データ復旧可能な状態を維持できます。

また近年では凶悪な手口のランサムウェアが登場し、バックアップファイルを消失させる被害が拡大しています。そのため、バックアップデータを確実に保持できるように徹底的に対策を取っておく必要があるのです。

それでは「3・2・1 バックアップルール」とはどのようなものなのでしょうか。
具体的には、以下のとおりです。

▼3・2・1 バックアップルールの内容
【3】データのコピーを3箇所に保存する
【2】2種類以上の異なるメディアにデータ保存する
【1】バックアップの1つは遠隔地で保存する

5-1.【3】データを3箇所に保存する

バックアップを3箇所に保存するというのは、本来のデータに加えて、少なくとも2つ以上のバックアップデータを持つということです。

バックアップが1つだけでは、そのバックアップデータが人的ミスや災害などが原因で失われてしまった場合、保持できているバックアップは0になります。

つまり、データ復旧可能な状態を維持できなくなるのです。
一方で、バックアップデータが多いほど、データが失われるリスクが少なくなります。
そのため、データは3箇所以上に保存するようにしましょう。

5-2.【2】2種類以上の異なるメディアにデータ保存する

2種類以上の異なるメディアにデータ保存するというのは、元データの保存先とちがう種類のメディアに保存するということです。

HDDやNASなどのハードディスクドライブは、時間が経過するといずれは故障します。

そのため同じメディアにバックアップを取っていた場合、そのメディアが故障すれば、元データとともにバックアップデータも失われてしまうのです。

たとえば、元のデータを自社サーバーPCの内蔵HDDに保存している場合は、バックアップは別のメディアに保存すると良いでしょう。

具体的には、

  • 外付けHDD
  • NAS
  • クラウドストレージ

などです。

5-3.【1】バックアップの1つは遠隔地で保存する

本来のデータに加えて2つ以上のバックアップデータを取ったら、そのうちのひとつは、遠隔地に保しておきましょう。

火災などの災害が発生したときなど、同じ場所にバックアップデータを保存してしまうと、結局すべてのデータを失うことになってしまいます。

たとえば、本社のバックアップデータは支社に置いておくと安心です。

そのようなバックアップデータを置いておくような遠隔スペースがない場合は、クラウドストレージにバックアップを保存しておくと良いでしょう。

6. 確実にバックアップするなら「バックアップサービス」を利用しよう

バックアップの方法やポイントについてお伝えしましたが、それでも、

「自社でしっかりバックアップしつづけられるのか不安…」
「確実にバックアップを続けられるのかわからない」

と感じている方は、プロの力を借りて「バックアップサービス」を利用しましょう。
そこでアークサーブのバックアップサービスのご利用をおすすめします。

アークサーブでは重要なファイルやシステム、データベースをバックアップして、すぐに復旧できるような状態を常に維持できます。そのため、万が一災害や障害によって元データが消失してしまっても、すぐに復旧して、業務の再開が可能です。 

また、ランサムウェア対策も徹底しており、サイバー攻撃を検知して未然に防ぎ、ランサムウェアの驚異から守ることができます。

そして何よりバックアップや災害復旧ソリューションの専業ベンダーとして、アークサーブは数十年にわたって、お客様の重要データを守ってきたという実績があり、信頼できるサービスを日々提供し続けています。

ぜひ弊社のバックアップサービスのご利用をご検討ください。

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7.まとめ

この記事ではバックアップの必要性やその方法、ポイントなどをご紹介しました。
ここで改めて本記事の内容をおさらいしましょう。 

◆バックアップが必要になる6つの要因

  • 人的ミス
  • ウイルス感染
  • 災害
  • 犯罪
  • ハードウェア障害
  • ソフトウェア障害

などの要因でデータが壊れたり、消失してしまう可能性がある。これらを100%防ぐことはできないため、バックアップは必須。

◆バックアップが必要だとわかる3つのリスク

  • 営業活動が停止する可能性がある
  • 社会的信頼を失う可能性がある
  • 復旧までにコストがかかる

◆バックアップを実行するための3ステップ

  • バックアップ形式を決める
  • バックアップの種類を決める
  • バックアップ先を決める

◆バックアップをする際には「3・2・1バックアップルール」を適用しよう

【3】データのコピーを3つ保存する(オリジナルデータ1、バックアップ2)
【2】2種類以上の異なるメディアにデータ保存する
【1】バックアップの1つは遠隔地で保存する

本記事がお役に立てれば幸いです。

 

 

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